6世紀に建てられたこの教会にはビザンチン様式の華やかなモザイクアートが施されています。
こちらの教会の壁面は、優しく落ち着いた色合いの絵画のように見えますが、やはり全てモザイクでできています。
建物としては小さな規模の霊廟です。壁面を埋め尽くしたモザイクは、素朴で単純な空間を驚く程豊かで美しい空間へ変貌させています。
教会や霊廟などの特別な建物だけがモザイクで彩られているわけではありません。街の至る所で「モザイクの街」を印象づける表現を見つけることができます。
これは通りの名前が記された標識です。イタリア中のどの通りにも見られるような標識ですが、ラヴェンナではこのように美しいモザイクアートで縁取りされた標識をいくつも見つけることができます。
こちらは何の変哲もない建物の、外壁を泳ぐモザイクアートの魚。キラキラするこの魚をちょっと泳がせただけで、建物への注目度がかなりアップしています。
このように、世界遺産級のモザイクが保存されているだけでなく、現代アートとしてのモザイクを街のあちこちで目にすることができ、街の住民みんなが「モザイクの街」の気分を高めている印象を受けます。
こうしたモザイクアートに身近に接する住民が自然とモザイクアーティストになる訳ではないのですが、小さい頃からモザイク製作を楽しむことができる、こんなアトリエが街にはいくつもあります。
キティちゃんから世界遺産まで、多種多様なモザイクアートで彩られた街は、誰もが納得の「モザイクの街」と言えます。