2011年11月29日火曜日

魅惑のショーウィンドゥ

街を歩いていると、すれ違う人、建物、看板などに、思わず見とれてしまうことがあります。中でもよく目を奪われるのがショーウィンドゥ。特にイタリアへ来てからは、日本とは違った表現が目につきます。こちらはごく普通のお菓子屋。並んでいるのは素朴で飾らない地元のお菓子ばかりですが、ショーウィンドゥ全面を埋め尽くすかのように並べられている様は壮観です。









こちらもお菓子屋。マジパンで作った果物の種類と量は圧巻です。









そしてこちらは小さな街のワイン&食料品屋。
店内に収まり切らない果物や野菜、
ワインまで外に出ていて、いやが上にも目がいきます。













何のお店かな?と、思わずのぞきたくなる素敵な小物屋。店の前でお客さんを立ち止まらせているのはたった一台の自転車とたっぷりあしらわれたあじさい。小さな間口ではありますが、床のタイルや壁の色、暗めの店内、そしてこの花自転車で、多くの人の足を止めていました。









街の片隅にひっそりとたたずんでいるような花屋。暗くなって、帰宅を急ぐ時でも、ふと立ち止まって、花でも買って帰ろうかなぁという気分にさせてくれる温かさがあふれ出ています。











個人経営の小さなお店がまだまだ元気なイタリアでは、それぞれのお店が、街行く人に足を止めてもらおうと、“店の顔づくり”に工夫を凝らし、魅力的な“顔”を作り上げています

2011年11月16日水曜日

ウィークエンドハウスの菜園

お隣の畑を借りて野菜を育てよう!というプロジェクトです。この写真は全景ですが、なかなかの面積になっています。全体の半分くらいが蕎麦ですが、あとはトウモロコシ、白菜、インゲン、ナスなどです。



ズッキーニは収穫すべきタイミングに気づかないでいるとどこまでも大きくなるみたいです。直径が15㎝長さは40㎝くらいになっていました。




シーズン終わりの頃の収穫です。売り物としてはいろいろ問題もあるかもしれませんが自家用としては文句の付けようがありません。トウモロコシのおいしさは何というか、下手な表現ではとても表せません。

ロッテルダムの彫刻

ロッテルダム市中央にある広場です。建築家が設計した可動式の照明が彫刻としても有名ですが、この日はさらに別の”彫刻”ができあがっていました。







City on fire, city in bloomという名のインスタレーションです。燃えさかる町、咲き誇る町と訳せましょうか。ロッテルダムはヨーロッパの歴史ある都市でありながら数多くの現代建築があることで有名です。それは、第二次世界大戦の時に完膚無きまでに爆撃され、ほとんど市の原形を留めなかったので新しい建築を次々建てられたからだと言われています。このインスタレーションはその出来事に対するオマージュです。赤い花が爆撃により燃えさかる炎にも見えますし花が咲き誇るということで”再生”を暗示しているとも言えます。
もちろんキッズ達はそんな”解釈”や”意味”には興味ありません。広場から不規則に吹き出す噴水に夢中で遊んでいます。子ども達が無邪気に遊び回れる公園として機能しているというところも更にこの公園、彫刻の奥深いところなのです。

ウィークエンドハウスの維持管理

カラマツ材下見板張の外壁が無残にめくれています。人がはがしたようにも見えますが村の人に聞くとツキノワグマの仕業に違いないということです。





バルコニーの柱をよじ登り洗濯機に足をかけ思いっきり外壁を引っ張ったのでしょう。洗濯機は無残にも倒れ外壁材も散乱しています。よく見ると足下には蜂の巣の破片が散乱しています。ツキノワグマの狙いはハチミツだったようです。




よく見ると外壁のそこかしこに爪でひっかいた痕が見えます。確かに熊があちこちを引っ掻いたようです。






熊の出没と聞けば穏やかで居られるわけがありませんが、子ども達はそんなこと全然お構いなしです。梁に掛け渡したロープでブランコを作ったりハンモックを吊したりして作った遊具を思う存分楽しんでいます。

オランダの幼稚園事情

オランダの幼稚園の様子です。週4回の午前保育で自己負担はだいたい月に3500円くらいです。それに加えて幼稚園がお母さん達向けにヨガとオランダ語教室を週1回ずつ開いていて、それを受けると月に100円程度追加で費用がかかります。そもそもオランダ語が不自由な親がたくさんいるとう前提で、オランダ語を学びながら親同士も仲良くなってねという趣旨なのだと思うとその大胆な発想に驚きます。


室内を見るとインテリアの色使いが独特なのが目を引きますが、それ以上に先生も児童も国籍や肌の色が多様なことに驚かされます。もちろん信仰する宗教も様々なようです。移民が社会に溶け込む過程で当然ながらいろいろと軋轢もあるわけですが、多種多様な人々を受け入れることで社会に活力をもたらそうというオランダ社会の方向性が幼稚園の教室からも見て取れます。





2011年11月9日水曜日

オランダの女王

オランダ女王は庶民的なこともあり人気があります。アルバートハインという少し高級なスーパーで自ら買い物をしている姿をよく目撃されています。

チューリップの季節になるとキューケンホフ国立公園の入り口には球根で形作られた女王の横顔がお目見えします。


オランダの王家はオレンジ家と言いオレンジ色が国の色になっています。サッカーの代表チームのユニフォームはオレンジ一色ですし、女王の誕生日には人々がみなオレンジ色の服を着て祝います。交差点の真ん中にある噴水もこの日ばかりはオレンジ色に染まります。



チューリップの季節になると畑一面にチューリップが咲き誇ります。どこまでも平坦な農地に色とりどりのチューリップが咲くことで春の到来を告げます。





チューリップのオランダとして有名なことから農業に目が行きがちですが、巨大な花卉市場がアムステルダム近郊のスキポール空港に隣接していることで、超効率的な物流が可能となり世界中に新鮮なチューリップを届けられる仕組みになっていることが重要なポイントのようです。



ロッテルダムのタウンハウス

オランダが誇る港湾都市ロッテルダムのタウンハウスです。どこまでがひと続きなのかよく分からないくらいつながっていて、通りからは建物がまるで1軒の家のように見えます。





縦長で大きな窓が印象的です。日本では考えられないくらい天井が高いこともあり空間全体がゆったりしています。世界一の平均身長を誇るオランダ人にはこのくらいでちょうど良いのかもしれませんがこぢんまりした空間に慣れ親しんだ日本人にはちょっと落ち着かないくらいです。



3階が屋根裏部屋になっています。この家では洗濯機とボイラーが置いてありました。日本とは不燃や防火の概念がずいぶん違うことが分かります。

戸境の壁はレンガを積んだ壁でしたが、屋根は木造でできていることが分かります。


宅内の階段を上から見たところです。周り階段であること、とんでもなく急勾配であることに驚きます。内側の方に寄れば、もうほとんど垂直に切り立っている状態です。もちろん日本の建築基準法の規定ではアウトですがオランダでは特に珍しいことではありません。

マンマの味が生まれるキッチン

日本でも大人気のイタリア料理、何と言っても基本は各家庭のマンマ(イタリア語でママのこと)の手料理です。

ローマやミラノなど大都市は少々事情が違いますが、イタリアでは今でも、週末のお昼は家族一同集まって食卓を囲むのが当たり前のようです。

昼食はもちろんマンマが用意します。

おいしい料理が次々に生み出されるキッチンはどうなっているのでしょうか。

イタリアでは大抵、キッチンも独立した一つの部屋になっていて、大きく取られた窓から光が差し込み、コンロやシンクといった作業カウンターの他にちょっとしたテーブルや食器収納棚がおかれています。

小さなアパートのキッチンでも同じように独立したそれなりの広さがある空間になっています。

そして家の中で、居間に次いで良い場所に配されていることが多いです。北向きの隅っこに追いやられてきた日本の台所と比べると、その存在感に驚かされます。

さて、このイタリア的キッチンには機能面での利点がたくさんあります。

 1 床は石かタイル貼りで掃除がしやすい

 2 日中は窓からの光で十分に明るい

 3 作業スペースはゆったりと動きやすい

 4 食材の保管スペースがたっぷりある

そして機能性と同じくらい大切なのは、キッチンの一角に置かれたテーブルに、常に誰かがマンマとの会話を楽しむために座っている温かさ。

昔程ではないにしても、家族のための料理づくりに多くの時間を費やすマンマのために、居心地が良く、機能的なキッチンが大きな存在感をもって住宅の重要な位地に置かれています。

2011年11月4日金曜日

広井内科医院オープン

2011年2月に着工していた座間市の広井内科医院が2011年9月末に竣工しました。長い歴史を誇る広井内科医院として35年間地域の皆様に親しまれた建物に代わって、道路をはさんだ正面の敷地に新しい建物として生まれ変わりました。










待合室は大きな吹き抜けが特徴的な落ち着いた内装です。地域の皆様に向けた健康増進についての講習会など開催可能な設備を備えています。

2011年11月1日火曜日

幼稚園の装飾作り


幼稚園の装飾作りです。どうぶつは厚18ミリのパイン集成材を切り抜いて作りました。





オスモカラーで色塗りです。刺激臭もなく伸びが良いので塗りやすいです。





どうぶつは全部で12。






造花を並べてレイアウトを確認です。






梁上に土台を設置し、造花を植え込む発泡スチロールを敷き込みます。





完成形です。






図書コーナー側から見たところです。

今回の装飾づくりでは土台製作と造花の選定・植樹を(有)オフィスグリーンワン・ポレンさんが担当してくださいました。