2011年11月9日水曜日

マンマの味が生まれるキッチン

日本でも大人気のイタリア料理、何と言っても基本は各家庭のマンマ(イタリア語でママのこと)の手料理です。

ローマやミラノなど大都市は少々事情が違いますが、イタリアでは今でも、週末のお昼は家族一同集まって食卓を囲むのが当たり前のようです。

昼食はもちろんマンマが用意します。

おいしい料理が次々に生み出されるキッチンはどうなっているのでしょうか。

イタリアでは大抵、キッチンも独立した一つの部屋になっていて、大きく取られた窓から光が差し込み、コンロやシンクといった作業カウンターの他にちょっとしたテーブルや食器収納棚がおかれています。

小さなアパートのキッチンでも同じように独立したそれなりの広さがある空間になっています。

そして家の中で、居間に次いで良い場所に配されていることが多いです。北向きの隅っこに追いやられてきた日本の台所と比べると、その存在感に驚かされます。

さて、このイタリア的キッチンには機能面での利点がたくさんあります。

 1 床は石かタイル貼りで掃除がしやすい

 2 日中は窓からの光で十分に明るい

 3 作業スペースはゆったりと動きやすい

 4 食材の保管スペースがたっぷりある

そして機能性と同じくらい大切なのは、キッチンの一角に置かれたテーブルに、常に誰かがマンマとの会話を楽しむために座っている温かさ。

昔程ではないにしても、家族のための料理づくりに多くの時間を費やすマンマのために、居心地が良く、機能的なキッチンが大きな存在感をもって住宅の重要な位地に置かれています。